2020 Wifiハッキング:Kali Linux on Macで、モニターモードを起動することができたUSB wifi アダプター

Wifiハッキングツールを試すにあたって、一番時間を無駄にしてしまったのが、適切なUSB wifi アダプターを使うというところでした。
インターネット上に色々情報はあるのですが、情報が古かったり、同じ通りにやってもモニターモードにならなかったり、ドライバーがなかったりと、フラストレーションがたまる作業でした。
なので、2020年3月時点での情報をここにまとめます。
wifiハッキングでは、wifiteという複数のWEP、WPA、WPS暗号化されたネットワークを一列に並べて攻撃するためのツール使います。
このツールを使うためには「Monitro Mode」になるUSB wifi アダプターを使うことが必要です。
ここの記事では、実際に自分が使ってみて、うまくいったUSB wifiアダプターを紹介します。
あ、ちなみに、私のPCは、Mac(OSX Mojave – 10.14.5)です。
Windowsの検証はしていませんのでご了承くださいませ。
目次
Panda 300Mbps無線LAN 802.11n USBアダプター(PAU05)
Panda 300Mbps 無線LAN(PAU05)は、MacのVirtualBox上のkaliで認識&モニターモードの起動が確認できました。
なんといっても感動したのが、ドライバーなしで動くこと。
ホストのMac側にも、VirtualBox上のKaliにも、ドライバーをインストールする必要がありませんでした。
差したら動きましたw
とりあえず、Kali on Virtual Box on Macで動くUSB wifi adapterを検索している人はこれを買えば大丈夫だと思います。
家電量販店で探す場合は、こちらのパッケージを見つけてください。


WLI-UC-GNM – Baffalo
WLI-UC-GNM – Baffaloは、MacのVirtualBox上のkaliで認識&モニターモードの起動が確認できました。
これ、Windows専用だと書いてあったのに、Macに差してkaliで普通に使えるという謎。そういうものなのかな?
パッケージはこんな感じ。

注意点としては、Panda(PAU05)よりも電波が弱いこと。wifiteで、Pandaが20個くらいのwifiを拾うのに対して、WLI-UC-GNM – Baffaloは3〜4個しか拾いませんでした。
WI-U2-433DMS – Baffalo
結論、このWifiアダプターはモニターモードで動きませんでした!!
Panda 300Mbpsの前にこれを買ってトライしたのですが、3日ほど時間を無駄にしましたw
この記事を読んでモニターモードにできると書いてあったのですが。。。
記事にあるように、モニターモードにはできたものの、iwconfigで状態確認をしてみると、ドライバーが違うとか、カーネルが合っていないとかとエラーメッセージが出ました。
で、無理やりwifiteを起動しても「can not find any interfaces in monitor mode」とエラーメッセージが出て、結局wifiteを起動することはできませんでした。
WI-U2-433DMが動いたとの情報もありますが、WI-U2-433DMSは動きませんでした。
それでもトライされたい方のために、私が試したプロセスとエラーを共有しておきます。
1.MacにUSBドライバーをインストール
Baffaloの公式ページからMac用のドライバーをインストール。
2.Kali on VirtualBoxにUSBドライバーをインストール
ホストのMacだけでなく、VirtualBox上のKaliにもUSBドライバーをインストールする必要があります。
が、ここで問題発生。
WI-U2-433DMSのチップセットである「rtl8821au」を、モニターモードで起動できるドライバーを探しまくったのですが、結局見つかりませんでした。
試したドライバー
https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au
https://github.com/ulli-kroll/rtl8821au
https://github.com/paralin/rtl8821au
https://github.com/smac89/rtl8821au
https://github.com/abperiasamy/rtl8812AU_8821AU_linux
ドライバーのビルド方法は、下記記事などを参照しました。
gitでRTL8812AU、RTL8821AU用ドライバーをビルド
3.Kaliのターミナルで、dkmsなどのコマンドを使って、ドライバーをビルド

ドライバーを取っ替え引っ替えして試しましたが、結局モニターモードが適切に起動されることもなく、wifiteを起動しても「can not find any interfaces in monitor mode」のエラーメッセージが出てきました。
まとめ
Panda 300Mbps 無線LAN(PAU05)とWLI-UC-GNM – Baffaloが、MacのVirtualBox上のKaliで、モニターモードを起動することができました。
この2つはwifiteでも機能していることを確認しています。
使えると噂のあった、WI-U2-433DMSは、使うことができませんでした。もしかしたらドライバーのビルド方法などが間違っていたのかもしれませんが、それにしてもドライバーの設定無しでつかえる、Panda 300Mbps 無線LAN(PAU05)とWLI-UC-GNM – Baffaloが圧倒的に使いやすいと思いました。