アメリカ横断9日目:アメリカの歴史が詰まった道、ルート66をなぞる
アルバカーキのモーテル6で10時まで熟睡。
前2日の移動距離が2000キロ弱、さらにマクドナルドの駐車場に車中泊だったので、かなり疲れていたけど、久しぶりに熟睡できた!
本日の目的地はグランドキャニオンの拠点であるフラグスタッフ。通るルートは、ルート66。アメリカの歴史がいっぱい詰まった道だ。
目次
オールドタウン – Old Town
アルバカーキの町はずれには、オールドタウンといって、ルート66が栄えていた頃の名残を色濃く残した小さな街がある。アリゾナ州に入ったのだが、ここでも南西部特有の建築が見られる。サンタ・フェの街に少し似ている。
古い荷馬車の車輪。ずいぶん活躍したんだろうな。
オールドタウンの中心広場。
オールドタウンのアーケード。
露天商。
オールドタウンのギャラリー。小さなギャラリーが点在していた。
オールドタウンのルート66ゆかりのモーテル。ルート66ゆかりの建物や史物には「ルート66」のマークが付いているのですぐにわかる。
レストランのマスコット人形。メキシカンハットを被っている。
グランツ – Grants
オールドタウンから西へ走る。ここらへんは、ずっとルート66が走っているので、下道に降りて、気ままに車を停めて観光する。
ルート66のマークの入ったレストラン。
オールドアメリカンな看板。
ガソリンスタンド。色合いが素敵!
ガソリンスタンドのメーター。年季がはいっていい感じ。
何かの会社の建物。
ギャラップ – Gallup
少し走ってギャラップという街へ。ガイドブックにもどこにも紹介されてなかったけど、街並みが綺麗だったので、散策してみることに。
ギャラップのシアター。
イーグル・カフェ。この街の一番古いレストラン。
ギャラップの街並み。
ギャラップの街並み2。
遅めの昼食をアメリカ初のウェンディーズで。
ウェンディーズの駐車場に車を停めた瞬間、ネイティブアメリカンっぽい人が、よだれを垂らしながら車の窓に近ついてきて、窓をバンバンしながら、「Exchange Please」と釣りをねだってきた。目が正気じゃなかったので車の中で無視して待機。まじこえー。
ウェンディーズのバーガーは普通やった。イーグルカフェでご飯にしとけばよかったかな。
ご飯を食べ終わって車に乗り込むと、また別のネイティブアメリカンが近づいてきて、窓をバンバン、金をせびってくる!!2回連続だよ、こえ〜!!なんなのここ。
あとで調べてみたら、ギャラップ周辺、というかアリゾナ一帯は、ネイティブアメリカン、つまりインディアン系の人たちがたくさん住んでいる。がしかし、内陸部で仕事がほとんどないため、政府から補助金をもらって、仕事にも就かず、お酒を昼間から飲んでるアル中みたいな人がゴロゴロしているらしい。
ちなみに、ウェンディーズの店員さんとか、ファミリーダラー(アメリカの100均)の人たちも、ネイティブアメリカン系の人なのだが、他の都市部のアメリカンに比べると、実はものすごく優しい!「これ探してるんだけど」って言って、頑張って探してくれるような人は、1年半の北米生活上ほとんどレア。
働いている人たちは、すごくまともで、むしろ穏やかで優しい人たちが多いのに、一部の浮浪者の人たちは、ほんとに目がいっててやばい。複雑な地域なんだろうな、と肌で感じた。
トゥーガンズ – Two Guns
ルート66が予想以上にうねうねしてて、ものすごく走りにくい。
いわゆる旧道で、公式には地図上にはルート66という道は存在していないため、道に立つ看板を頼ってのドライブになる。
Two Gunsもその一つ。映画のテーマにもなっている村で、かっちょいい名前の村だったので行こうとしたのだが、急に道が無くなったり、行き止まりになったり、右往左往。
それでもなんとか頑張って到着。
Two Gunsの入り口。
何を隠そう、この村は「廃村」!萌え〜!!!この廃れた雰囲気といい、朽ち果てた建物といい、廃墟好きの心をくすぐる。ルート66が栄えていたころ、1人男がこの村をつくったのが始まり。一時期は、けっこう栄えていたらしい。
看板にはちゃんと「Two Guns」の文字が。
Two Gunsのマスコット。
プール。スケボー用かな?
途中、おなじくルート66巡りをしているというおばちゃんがやってきた。雑談して、お互いに写真を撮りあってバイバイする。けっこう好きな人は好きなんだな。
フラグスタッフ到着
フラグスタッフはグランドキャニオンへの観光の拠点となっている大きな街。今日はどこに泊まろうかと悩みつつ、とりあえず腹ごしらえにマクドナルドへ。
話が変わるけど、アメリカ横断終了が1週間後くらいにせまっていたのだが、帰国日が決まっていないし、飛行機のチケットも取っていなかったのだ。今から考えるとなんという無鉄砲さで突き進んでいたと思う。
ようやく重い腰をあげて、チケットを取ることに。ただ、クレジットカードが限度額いっぱいだったので、上限を引き上げてもらわないとチケットが買えない。そこでマクドナルドから国際電話でセゾンに電話する。
「アメリカ横断してて数日後に帰国なんですが、上限額がいっぱいでチケットが買えません」
という、けっこう意味不明だろう説明にも納得してくれて無事に上限額アップ。そして、7日後のチケットゲット!旅中盤で杞憂だったチケット問題が解決してテンションアップ!
このときすでに夜の9時だったのだが、気合を入れてグランドキャニオンに入ることに。
ちなみに、グランドキャニオンはフラグスタッフから北へ200キロ。アメリカの夜の道は真っ暗で危険なので、夜ドライブは避けていたけど、杞憂から解放されてテンションがおかしくなっていた。
フラグスタッフからグランドキャニオンへ夜の3時間ドライブ!
気分良く森の中を爆走していく。が、よくよく目を凝らすと森の中に、ヘッドライトに照らされてチラチラ光る瞳が見える。なにかよくわからないけど、馬かムースか、そこそこ大きい野生動物だ!汗
北海道では鹿に車でぶつかったら、車が大破すると聞いたことがある。こりゃ他人事じゃない、ぶつかったらアメリカ横断ここで終了や!と思って車の速度を落とす。
集中しながら走ってなんとかグランドキャニオンの入り口へ。
グランドキャニオンの入り口は、高速道路の料金所みたいになっている。車1台あたり25ドルを払えば、あとは国立公園内の移動は自由。
昼間くると1時間くらい渋滞するらしいが、夜なので車は1台もいない。さらに、料金所に係りの人もいない。代わりに、めっちゃ手書きの文字で、「You はいっちゃいなよ、タダだよ!」ってメモ書きがあった。ラッキー!!25ドル浮いたぜ!!
にしても、アメリカは適当やな。日本だったら、係りの人を常時立たせるか、ゲート閉めるかのどちらかだよ。
さて、サウスリム(と呼ばれる鑑賞スポット)の駐車場に車を停める。夜IN、朝から活動派はけっこういるみたいで、駐車場には車が何台か。トイレもちゃんと整備されてて、冷水しか出ないけど、誰もいない深夜のトイレで頭を洗って体をふく。
グランドキャニオンのトイレで頭を洗った日本人はなかなかいないと思う。笑
夜のグランドキャニオンに星空を撮影しにいって、帰って車中泊。荒涼地帯なので、夜はけっこう冷える。チリでイースター島に行った時にもらったLAN航空のブランケットにくるまって就寝。明日は朝日を見たいので、4時半起床。3時間しかねれないけど、ま、いっか!
本日の走行距離500マイル(800キロ)!