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2020.08.27 Thu
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量子力学的世界への理解が進むオススメ小説「英雄(しゅやく)になれない槍使い」

こんにちは、Shinです。

中学生の頃に中二病をこじらせて、哲学の本を図書館から借りてたことがある。

結局何を言っているのかわからないまま返却したのだが、ひとつだけ面白い命題があった。

それは「培養液の中の脳」という命題。

自分が体験している世界は、実は培養液の中に浮かんだ脳が見ているバーチャルリアリティなのではないか?
自分の体験している世界は、実在していると証明できるか?

という命題である。

そう、映画マトリックスの世界の話である。
この本を借りてきた当時は、マトリックスが公開される数年前だったので、手がかりも何もなく、頭から湯気が出るくらいに悩んだものだ。

回答はあえて伏せておくので、気になった人は自分なりの回答を探してみると面白いと思う。

さて今回は、量子力学の理解が進む小説の紹介だ。

昔から本嫌いだったので、小さい頃は数えるくらいしか本を読まなかったのだが、今は水を飲む感覚で本を読めるようになった。
大好きなファンタジー系のラノベは、1日に単行本3冊分くらいなら軽く読んでしまう。

あ、純文学は相変わらず好きじゃない。読むと眠くなる。
そして、文体によっては相性が悪いと、読むと眠くなる。

ちなみに、アニメ、映画、漫画も大好きである。
最近でこそみる本数は減ったが、一時期年間200本くらい映画を見ていた。

たぶん人並み以上に、いろんな作品を読んできたと言う自負があるのだが、その中でも「この人知ってる」と思う作品が稀にある。

「この人知ってる」というのは、量子力学的な世界である。

悲しいかな、知識でしか描けていない作品も多い。
そういう作品は、どこかチームなタイムトラベルみたいな作品になってしまっている。

あまり批評はしたくないのだが、数年前に話題になった「時をかける少女」は、知らない人が、かじった知識だけで描いた作品で面白くなかった。

知っている人、知らない人、の違いを言い表すのは難しい。
クリストファー・ノーランは知っている人。
攻殻機動隊の作者は知っている人。
スカーレット・ヨハンソンは知っている人。女優だけど。

知っている人はたぶん、現世以外の記憶とか、宇宙的なエネルギーに繋がっている状態で、ある意味トランス状態で描いているので、世界の本質を言い当てた作品を描けたり、女優だったらそういう映画にデウスエクスマキーナ的にキャスティングされているんだと思う。


さて、本題に戻って知っている人が描いた、「英雄《しゅやく》になれない槍使い」の紹介に移る。

大好きな小説サイトでたまたま見つけた量子力学を題材にした小説である。

西暦二〇三一年、謎の結晶体「CE」の襲撃により、人類は緩やかに滅亡への坂を転がり落ちていた。
これは、聖剣の輝きによって地球を救った、偉大な英雄の物語――ではない。
英雄の陰に埋もれ、歴史の闇を駆け抜けた、一人の槍使いの物語。

よくあるチートハーレム系主人公の物語が、本当は陰謀にまみれていた事を、脇役の視点から真相に迫るようなお話です。
基本的には学園バトル物のノリとなっています。

読んでの通り、ファンタジー系、学園系のラノベである。
舞台こそ、そんな感じだが、認識が世界を作るという量子力学の世界を、忠実に、一片の誤解もなく表現した作品である。

話のプロットや表現力も素晴らしいので、とても素人が書いたとは思えない作品。100話くらいあるが、テンポもいいので飽きずに2〜3日あれば読めると思う。

あらすじをまとめようとしたけど、壮大すぎてチープになってしまうので、一部の文章を抜粋。

「この世の全ては、人間が観測(認識)するまで存在しない」という説を。
 アインシュタインでなくても「私が見て(観測)していなくても、月は存在する」と言いたくなる、胡散臭い話である。
 ただ、この説が真実だとすると、人間の認識が世界を作っているのだと仮定すれば、幻子という謎の粒子を説明できてしまうのだ。

火の認識が世界を作るエネルギーであり、幻子はそれを伝達する粒子。
 大勢に人が認識する「伝説の武器」といった膨大なエネルギーを、幻子が運んで実体化させた幻想兵器。
 個人の「存在する(生きている)」という認識のエネルギーを、幻子が体表に張り巡らせたバリアが幻子装甲。
 自然界に存在する四つの力と、それを伝達する粒子。
「強い力のグルーオン」「弱い力とウィークボソン」「電磁力とフォトン」「重力とグラビトン」それに次ぐ5番目の力と伝達粒子こそが「認識力と幻子」なのだと。

こんな感じの文体とお話です。
時間のある人は是非!

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