6088メートル、ワイナポトシ登頂!頂上から見たご来光は、表現できない満足感と美しさ。
本当に焦った高山病。頭がズキズキズキズキと締め付けられるように痛い。
ただ、こんなときのためにと、友達が高山病の薬をくれたんだ。それを飲んだたら10分で頭痛が一切消えて、驚くほど頭がクリアに。気持ちが折れかけたけど、これは登るしかない!
準備を整えていざ登山開始。相棒はフランス人のフロリアン。
ガイド一人に、2人の登山者がロープにつながれる形式。滑落してもロープが守ってくれる。
フロリアン、なかなかガタイがよく体力がありそうなので、スピードありそうだなと不安になる。
アイザック履いて、最初の難関、氷河の上をあるく。
さっそく滑落する人をみる。
こわ。
ヘッドライトで足元を確認しながらゆっくりと進んでいく。
すすむ。すすむ。すすむ。
景色はわからない。真っ暗なので。
鼻と口からめいっぱい呼吸しながら進んでいく。
吸っても吸っても酸素が取れてる感じがしなくて、苦しい。
空気が本当に薄い!
この日の登山者は全部で14人ほど。それぞれ歩幅も体力が違うので、自然と間隔が開いていく。
俺のグループは、中の上というポジション。フロリアンもそれほど体力馬鹿ではなかったので安心。
最先頭は、女の子二人組!笑 めっちゃ体力がある。
たまに見上げると、そこは満点の星空。
そして、周りの山にかかる雷雲がピカピカ光っているのをみる。
自分の眼下に雷をみるという不思議な体験ができる。
この山は高すぎて雲があまりかからないという。
ガイドのいう通り、登山中は吹雪こともなくずっと晴れていた。
(余裕がなさすぎて写真がありません。。。)
気温は、幸いにも動いてるのであんまり寒くはないけど、たぶんマイナス10度以下。カナダのトロントよりは寒くない笑
チョコレートを一口食べようもんならお腹に血が集まって軽い貧血状態になって、気持ち悪くなって目の前が真っ暗になる。
3分くらい動けなくなる。
やばい。なにも考えられない。
6000メートルという極限状況は想像以上にやばい!
深夜1時の登山開始から5時間ちょっと。空が白み始める。右上に光るのは、おそらく先頭をいっていた女の子二人組。めっちゃ早いやん!
そして、登頂!!!!
頂上では言葉では表現できない美しいな御来光が見れた。
これまでの疲れがふっとぶ。言葉を忘れて佇む。
辛かったけど、諦めなくて本当に良かった。
お疲れさん、自分の足。よく頑張った。
日の出とは逆の方をむくと、雲の中に自分たちが今立っているワイナポトシの影が映し出される。神秘的。
後続組が続々と上がってくる。雲が切れると、改めて高い場所に登ったなと実感する。
景色を堪能した後は、記念撮影。満面の笑顔だけど、鼻水じゅるじゅる。
下山開始。日が昇ってとても眩しい。サングラス持ってくればよかったよ。
頂上付近の幅30センチほどの細い道。足を踏み外したら、サヨウナラ。
帰りは疲労で足がもつれるので、登り以上に注意しないと。
帰りは景色の移り変わりが楽しめた。下りは全然きつくない。
歩きにくさはあるけど、息苦しさや吐き気はない。
見上げる頂上。写真で見ると改めて気づくけど、空の青が深い。
氷河とクレパス。小さなクレパスはそこらじゅうにあって、落ちたら死ぬぞ!と道を外しそうになるとガイドに怒られる。
帰り道は足の疲労が困憊で、3回ほど足がもつれて滑落しかけるが、ロープのおかげで命拾いする。
一時間半くらいで頂上からファイナルキャンプまで下山。この時点で朝の8時。
少し休憩してベースキャンプまで下山。12時頃に到着。
気分転換にと、行きとは違うゴツゴツした岩道を歩かされる。
足が限界だから普通の道にしてくれ!
ところで、ガイドの人はよく一週間に何度も往復できるなぁ。と感心。
1週間に4回は登山者を連れてワイナポトシを登っているらしい。
今回、俺もフロリアンも無事に登頂できたけど、実は登頂率は50%以下らしくて、誰かがギブアップした場合には、1人のガイドがギブアップ者を安全に下山させ、もう一人のガイドに3人くくりつけて登頂を目指さなければいけない状況もあるという。(1社の登山会社につき2人のガイドと、4人の登山者がセットになっている。)
でも1日あたり1社400ドル入るわけだから、代理店にマージン抜かれるにしても実入りはいいのかな。
調べたら、ボリビアの平均月収は1000ドル以下だそう。
そんなことを考えながら帰りのバスに乗り込んでラパスまで帰郷。午後15時。
登頂記念のtシャツをもらう。やったー。
帰りがけにFOX TRAVELのところによって談笑。やっぱこの人いい人や。
てか疲れがたまってて、ラパスでも息が切れるのがめっちゃ早い。体が重い。
体をほぐそうと散歩するも、予想以上に体が疲れていることに気づく。
裏ラパスを楽しむ。
水道パイプなどのみを扱う店が並ぶ通り。
宿は、ホスタル・リパブリカ。いつものシングルルームでゆっっっくり。
飯はいつものレストランで和食をいただく。体に栄養を。