TRAVEL
2020.10.01 Thu
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遠野物語の妖怪と神様を訪ねてきた。エネルギーの強かった場所も紹介するヨ!

Netflixで「夏目友人帳」という妖怪のアニメを見ていたら、妖怪つながりで遠野物語を思い出したので、弾丸旅行で遠野に遊びにいってきた。

遠野物語とは、民俗学者の柳田國男が1910年に発表した、岩手県の遠野に伝わる逸話や伝承をまとめた説話集のことである。

小さい頃から妖怪が大好きでいろんな絵本や伝記を読んでいた。大人になってから妖怪好きの友達に勧められて読んだのがこの遠野物語である。

遠野物語は、120話ほどの不思議な小話がまとめられていて、その中には河童や座敷わらしの話も含まれている。

翻訳版や原版などさまざまな本が出版されているが、私は100年前の日本語を読んでみたかったので原版を読んでみた。

意味はわかるけど、ものすごく読みにくかったので少し後悔している。

さてさて元から興味があった遠野だが、やたらなぜかこの時期に遠野を思い出させる出来事、たとえば夏目友人帳とか、ふとみたヤフーニュースの記事が遠野についてだったりとか、そんなことが続いたので、なんだか遠野に呼ばれている気がして行ってきた。

思い立ったが吉日と、水曜日の夜に出立を決意して、翌木曜日の昼に新幹線に乗り込んだ。

乗るのは初めての東北新幹線

東京を12時頃に出発したのだが、当日中に遠野に着けるかわからなかった。

海外回る時はいつもそうなのだが、気に入った街に滞在するスタイルなので、宿は予約せずに、実際に街に足を運んでみて空気を感じて、泊まるか泊まらないかを決めることも多い。

国内旅行でそれをやるのは初めてだが、とりあえず街の候補地と宿の目星だけをつけて、岩手に入ることにする。

16時頃に岩手県の北上駅に到着。新幹線を降りる。

うーん、田舎だ!
地元の新潟にめちゃめちゃ似てる。親近感がわく。

北上駅周辺はビジネスホテルしかなく、ここに宿泊はないので、遠野までの乗り換えの中継地点である花巻に移動する。

花巻はまーまー賑わっているが、ここに泊まるくらいなら、今日中に遠野に行こう!と決意。

午後4時をまわって宿決定の決断を下す。ノープラン・バックパッカー笑

遠野で目星をつけていた民宿に電話する。

Gotoキャンペーンのおかげか、田舎の北上や花巻の宿は軒並み埋まっていた。またコロナの影響で営業自粛や畳んでしまった民宿もあったので、当日宿泊いけるのかやや不安だったけど、ここは引き寄せを使うことにする。

一泊5000円で、快適に過ごせて、美味しい地元の料理が食べられる素敵な宿を予約して泊まりました♪ とぅっとぅるー♪

紙に書くまでもないので、心の中でつぶやく。
そして叶った時の状況、畳の上のふとんでリラックスしてるシーンや、美味しいご飯を食べている時のおいしい!という感情を、あらかじめ味わっておく。
↑これ引き寄せの重要なポイント。

それから目をつけていた宿に電話。

「突然の連絡恐縮です。今日から2泊泊まりたいんですが空いてますかね?」

「少々お待ちくださーい。」

「夕食、朝食はご希望ですか?」

「できたらお願いしたいです」

「うーん、難しいですね。一杯なのでごめんなさい。」

んん?笑
ご飯を希望したら断られた?笑
どういうこっちゃようわからん。

てか、このレベルの引き寄せ失敗したことないから、そっちの方が謎すぎる。
まーいいや。気を取り直して、花巻のバックパッカーの宿にでも電話入れてみるか。

と思っていたら、さっきのお宿から電話が折り返しでかかってくる。

「調整できたので2泊大丈夫です!
 今宿泊中のお客様に帰っていただきました。」

ん?どういうこと?笑
帰ってもらった?笑

まーいいや!無事に宿確保!
引き寄せ成功!

値段も指定通りの、素泊まり3900円。朝夕付きなら7000円。
ご飯混み・一泊5000円としなかったので値段はブレたが、全然許容範囲。

花巻からさらに電車で揺られること1時間。
夜の19時頃にようやく遠野に到着。

田舎だ!
妖怪が出そうだ!

夜の街を歩くのが好きなので、少し遠回りをしながら街を探検してみる。

ここが妖怪伝説の残る街かー♪

特段強いエネルギーなどは感知しなかったので、もう妖怪残ってないのなかなぁ…と考えながら歩く。

ぶらぶらして、本日のお宿「りんどう」に到着。

駅からも近いし、なんと温泉もある。
夕飯には遠野名物のジンギスカンも食べられる、ザ・民宿って感じのところでオススメ。

毎日餌を挙げているが、宿の中には入れないという2匹の野良猫(それ飼い猫でいいやん)も玄関で出迎えてくれる。人懐っこい猫。

移動で疲れていたので温泉に入って、次の日のプランをねって早めに就寝。

ちなみにだが、変な夢をみた。
夢の中の場所はこの泊まっている部屋。
ただし、押入れの位置とか、モノの配置が真反対になっている。

窓の方から大量の水があふれて入ってきて、あわてて止めようとすると、部屋の中にいる小さな存在たち(人でも動物でもない何か、強いて言えば妖怪?)が一緒に水を止めようと手伝ってくれるという夢だった。

ノートパソコンが水に濡れてしまって少し凹むという、ファンタジーだけど妙にリアルな夢。

翌朝、そういえば窓の先に何あるんかなー?って思って窓開けたら墓だった笑

ただの夢っぽかったのでそれほど気にせずに、顔を洗って食堂へ。
久しぶりに7時半というちゃんとした朝に朝食をいただく。
ちゃんとした朝ごはん食べたの何年振りだろうか。

遠野駅

朝食後、身支度して遠野駅へ向かう。
遠野駅の前には観光案内所があって、そこで自転車を借りられるのだ。
ネット上の情報では、自転車があればだいたい回れちゃうとのことなので、自転車出回ることにする。

8:30の開場と同時に観光案内所に行き、自転車をレンタルしたい旨伝える。

オプションは、ママチャリ、電動ママチャリ、電動マウンテンバイクの3択だったので電動ママチャリにする。1日レンタルで1300円くらいだ。

ちなみに気候についてだが、9月の後半で朝夜は半袖だと肌寒く、日中は日向だと少し汗ばむといった具合である。

回遊プランはざっと下の通り。
20〜25キロ、7〜8時間のコースである。

起伏も少なく、たとえ上り坂でも電動チャリなのでかなり快適だが、自転車を漕ぎっぱなしなのでケツが痛くなる。

ただ、天気もいいし、車の通りも少ない田舎の道を走るだけなので、汗ばむの気にしないよ!という人にはオススメ。

五百羅漢・卯子酉様

赤い布が木に結ばれている、縁結びの神社といわれている卯子酉様では強いエネルギーは感じなかった。見た目はそれっぽいけど、ちょっと残念。

代わりに、五百体の羅漢像が岩に掘られた五百羅漢あたりは、自然ぽい強いエネルギーに満ちていた。歴史をみたら200年前の大飢饉の鎮魂というおどろおどろしいものだが、別にそんなおどろおどろしさは無く、心地の良いエネルギーだった。

五百羅漢は少し山の中に入るので、音を出してクマが近寄らないようにしてくださいと観光案内所の人に注意された。そんなクマとか会うことある?と思っていたら、その晩のニュースで、同じ日に少し離れた山奥で男性がクマに襲われるというニュースをみて驚愕した。

実際に怖いのは、幽霊とかじゃなくて自然の脅威だったりするよね。

荒神様

他の神様の耳を食いちぎったという、文字通り荒神様を祀る屋代。
通常は南向きに立てるらしいのだが、なぜかこの屋代は東を向いているらしい。

特にエネルギーとかは感じなかったが、黄色い稲穂に風がそよぐ、そんな心地いい場所だった。

山口の水車・デンデラ野

荒神様から10キロくらいのロングドライブで着いたのは山口の水車。
山道と田んぼの真ん中をずっと行くので、サイクリング好きにはたまらない。

地域の防災所がいくつかあってその木の扉の模様がカッコよかった。

山口の水車は、いわゆる観光スポットなので特筆すべきことはそれほどない。

山口の水車から少し下ったところに姥捨山の舞台となった「デンデラ野」がある。一定以上の年齢になった人たちが共同生活を送る場所。

めちゃめちゃ悪いエネルギーって感じではないが、なんだか近寄りたくない場所だったので遠目から写真だけ撮影。

山口の水車・デンデラ野の近くにカッパ淵がある。一番有名なカッパ淵は伝承園の近くなのだが、よくよく読むと遠野物語の伝承には実は複数のカッパ淵が残っていて、そのうちのひとつがここら辺にある。

遠野物語のカッパ達は総じて、馬を引き込もうとしたが逆に馬に引きずられて人間の前に連れてこられて、罰を受けるというなかなか滑稽なカッパが多い気がする。

伝承園・カッパ淵

伝承園は観光スポットではあるのだが、東北地方の家の神であり、馬の神であるオシラサマが見れるということでやってきた。写真右上。

オシラサマの部屋の壁一面には、願いが書かれた色とりどりの布がびっしりと貼り付けられていた。

強い思念がうごめいているところでは気持ち悪くなってしまうのだが、ここは不思議と平気だった。

伝承園のすぐ近くに本家本元のカッパ淵がある。歩いて5分くらいだ。
伝承園でカッパ捕獲許可証がもらえるので、カッパを捕まえに行きたい人はもらっておこう。

伝承園からカッパ淵に行くまでの間にはお寺があって、地元の味を出していて面白いところだ。頭がさらになっているカッパ狛犬や、いろいろと荒削りだけど他の地域とは少し雰囲気の違う不動明王が面白かった。

お墓のお供え物をくわえて逃げる猫

伝承園を回ったくらいで午後2時。
8:30に出発したので、ほぼほぼ目星いところは5時間ちょっとで回れるということになる。

午後2時から仕事のテレカンがあったので参加した後、宿に戻ることにする。
伝承園からは自転車で5キロのドライブ。

4時くらいに遠野駅まで戻って自転車を返却する。
それから遠野みやげを買って4時半に宿に戻って温泉に入る。

遠野名物ジンギスカン!!

今晩はお宿の用意してくれた夕食である。
特に希望などは伝えていなかったが、遠野名物のジンギスカンを食べることができた✨めっちゃ美味しい!

刺身、煮物、とんかつなど、もう食えない!というくらいのご馳走だった。

その晩も民泊りんどうに泊まり、翌日は平泉を回って東京に帰った。

山形の銀山温泉にも足を伸ばしたかったのだが、一人で行くのが少しもったいない場所だったので、今回はスキップ。

ちなみにだが、平泉の「達谷窟毘沙門堂」がけっこうなエナジースポットだった。特にカエル?の神様を祀っている池の中の屋代周辺に、強いエネルギーが満ち満ちていた。

もしかすると悪いモノかもしれないので、行く人は要注意で。

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