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2020.03.02 Mon
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転職活動中の人は必見!頼れるリクルートエージェンシーを見分ける方法

こんにちは、しんです。

頼れるリクルートエージェンシーを見つけるのは、転職活動を成功させるためには、もっとも効率的な方法です。

でも、リクルートエージェンシー業界には、実はプロフェッショナルな人材が少なかったりします。

大げさな表現ではなく、事実です。

私は、4年間働いた楽天を退社した後、長らく転職活動をしていました。
通算で数えると、20社以上のエージェント、40人以上のリクルーターと話をしました。

とにかく、たくさんの人と話してみたのですが、IT業界や職種のことをよく理解していない新卒や、英語を話せるだけの素人外国人などが本当にたくさんいました。

この人なら転職活動のサポートお願いしたいな!と思える人は、5〜6人でした。つまり20%です。
そのほかの人は、話す時間ももったいないと思えるくらいに、本当に素人でした。

私は副業で、ブランドコンサルティングをやっているのですが、そのクライアントで、中規模のリクルートエージェンシーを営んでいる人がいます。その方も、リクルートエージェント業界には本当のプロがいない、業界の未来はこのままじゃ危ないと強い危機感を抱いていました。

そういった裏話も含めて、頼れるリクルートエージェンシーの見分け方を紹介していきたいと思います。

リクルートエージェンシー業界に素人が多い理由

私のクライアントのエージェンシーに聞いた話と、いろんなエージェンシーに会って、独自に得た考察を交えてお話ししていきます。

新卒からリクルートエージェンシー業界に従事しているため、企業の内情や職種についての理解が低いから

私はいつも、LinkedInを利用して、声をかけてきてくれたリクルーターの背景調査をしています。彼らの経歴は?強みは?を知るためです。

たいていは、新卒からリクルートエージェンシーに就職、それからずっとリクルート業界にいる、といった経歴のリクルーターが多く見られました。体感70%くらいのリクルーターがそのバックグラウンドでした。

きちんと職種を理解して、適切な人材を斡旋するためには、会社の内情や職種のことをきちんと理解している必要があります。

ひとつのアプリプロダクトをまわすのに、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャー、マーケッター、リサーチャー、デザイナー、エンジニア、さまざまな人が関わっています。
そして、それぞれがどういった専門性を発揮して、プロジェクトを進めているのかと言う実情は、実際に、そのチームで働いたことがないと深く知ることはできません。

私も、楽天という事業会社の中で働いてみて、会社やプロジェクトは、こうやって回っているのか!と様々な発見がありました。

新卒からリクルートエージェンシー業界一本のリクルーターは、そういった企業の内情に関するインサイトや職種に対する理解が浅い場合が多いのです。

リクルートエージェンシー業界は稼げるからという理由で参入した

エージェンシー業界は非常に稼げる業界です。
もし、専門性を持っていればという話ですが。

例えば年収800万円の人を1人紹介すると、その30%にあたる240万円が、成功報酬としてリクルートエージェンシーに入ります。

個人事業主でエージェント業をやっている会社であれば、年間に4人紹介しただけで年収1000万円に達します。本当にプロのリクルーターであれば、2000万円、3000万円は、稼げる業界です。

数打ち当たれ戦略で適当にやっていても、なんとなく食べれてしまうのがこの業界の実態なのです。

特にIT業界は、有効求人倍率が7.6倍と、企業にとっては人材不足の状況が続いています。エージェンシーがクソでも、付き合わないといけないという悲劇的な現実があります。

英語が話せるだけ(外国人リクルーターにありがち)

私はlinkedInに英語でプロフィールを載せているので、外国人リクルーターからよく連絡があります。

I actually have some roles on my desk right now that might seem interesting for you in moving your career to the next step.

みたいな、テキトーな感じでコピペのメッセージを打ってきます。
なんで連絡してきた?誰でもよくない?みたいな内容が多いです。

人材不足のIT業界では、日本人以外の人材も雇わないといけない状況です。
楽天は、インド市場に目をつけて、積極的に採用活動を行なっていました。彼らは英語も話せるし、優秀なエンジニアがとても多いです。

なので、日本市場において、英語が話せるというのは、人材発掘において、おおきなアドバンテージとなります。日本人リクルーターにはアプローチできない人材にアプローチができるので。

中には、事業会社出身のプロフェッショナルも存在していますが、70〜80%は英語話せるだけの外国人でした。

素人エージェントと付き合うべきではない理由

エージェントは、それぞれ持っているクライアントが違います。
ですが、たまに違うクライアントから同じ会社を紹介されることがあります。

私の場合は、Netflixの紹介を2つのエージェンシーから受けました。

とりあえず、先に話をくれたエージェンシーに、Representative(代理)をお願いすることにしたのですが、これが失敗でした。

全然進捗状況をくれない、なかなか連絡が取れない、Netflix側の内情を把握しきれていない、そんなエージェンシーでした。

お願いしなかった方のリクルーターは、後々にとても親切でプロフェッショナルなリクルーターだということが判明して、頼む人を間違えた、、、と後悔しました。

企業のHRは、複数のエージェンシーと契約があります。
何十回、何百回というやり取りの中で、企業のHRも、エージェンシーの能力に格付けしています。
このエージェンシーは素人だなぁ、とか、このエージェンシーは超プロだな!とか。

自分がHRの人間だったら、信頼できるエージェンシーからの紹介を重視します。職種や要件を深く理解し、その上で紹介してくれているので、見る価値があります。

一方で、素人エージェンシーからの紹介は、玉石混交のため、アタリ人材は混じっているかもしれませんが、効率が悪いので、重視しません。

できるリクルーターにお願いすることで、あなたが企業の目に留める可能性が高くなります。

こんなエージェント(リクルーター)とは距離を置け!

エージェント選びで重要なのは、その知名度や強みを吟味することですが、それ以上に、自分の担当になるリクルーターをよく吟味しましょう。

リクルーターの能力は属人的であるため、エージェント(会社)が有名でもリクルーターが使えない、逆にエージェントが無名でもリクルーターが優秀、といったケースもあります。

コピペメールを送ってくる

コピペメールを送ってくる会社は、数打ち当たれ戦略を取っている会社です。
リクルーターの、職種に対する理解が浅い、メールを打つことがKPIであるため、とりあえずメールを打っているだけ、というケースが多いです。

企業側からの信頼も低いでしょう。

知ったかぶりをする

リクルーターとの最初の面談では、彼らの職種に対する理解の深さを探りましょう。
何でも知ってる風な、適当なトークをしてくるリクルーターは要注意です。

もしあなたが、中規模、大規模の会社で、数年にわたって仕事をしてきているのでれば、その職種や要求されるスキルセットについて、もっとも理解が深いのはあなたです。
企業のJD(募集要項)を見たときに、要件マッチ度90%だな、という風に、自分が募集要件のどれほどを満たしているのがすぐわかる人であれば、間違いなくあなたはリクルーターより深い理解を持っています。

もしあなたが新卒で1社目で、次の2社目を探している場合は、もしかしたら次の職種に必要な要件についてあまり知らないかもしれません。その場合は、現在の自分のスキルセットの説明をした上で、何が足りてて、何が足りないのか、について、リクルーターに質問してみましょう。

リクルーター都合で話を進めようとする

多くのリクルートエージェンシーでは、何人にコンタクトを取ったか、何人企業に紹介できたか、何人成約に至ったかという数字的なKPIが定められています。

そのKPIを達成するために、とりあえず、すぐに応募してみて!と、強引に話を勧めてくる人も少なくありません。

プロのリクルーターは、無理強いをしません。ミスマッチな人材を企業にたくさん紹介しても、それが中長期的に見れば、信頼を損ねる行為だということを知っているからです。

それよりも、職種の要件にピッタリと合う人材を厳選して紹介しようとします。そういったリクルーターは、とりあえず、人材候補のリストに入れつつも、すぐには職種を紹介してこず、時間がたってから、職種の紹介を行うケースもあります。

そういったリクルーターは非常にプロフェッショナルである可能性が高いです。

キャリアのヒアリングをしてこない

こちらが、どんなキャリアを築いていきたいか、についてヒアリングをしてこないリクルーターは要注意です。

KPI達成のためにとりあえず連絡してきている、候補者を商品としてしかみていない、という危険性が考えられます。

紹介してくる企業で、どんな仕事ができるのか?どんなキャリアディベロップメントができるのか?について、語れるリクルーターを選びましょう。

ドメインが広すぎる

ドメインの広さは、リクルーターというよりも、エージェントの中に見る資質です。
大手のエージェントだと、IT、FMCG、医療、不動産、などなど、同時進行でたくさんの企業とやりとりしているところがあります。

ドメインが広いということは、候補者にとってはメリットではありますが、IT専門でやっているエージェンシーなどに比べるとやはり専門的な知識が乏しい傾向にあります。

エージェンシーと話をする際には、彼らの専門ドメインについて質問をしてみましょう。全方位対応できる!みたいなことを言ってくるエージェンシーは、注意してください。

まとめ

以上、私が長い転職活動の中で、40人以上のリクルーターと話してみて得られた知見でした。

リクルーターのレベルは本当にピンキリです。低レベルのリクルーターにお世話になることは時間の無駄になるだけでなく、内定ゲットの足かせになる危険性もあります。

上に挙げた、リクルーターに見るべき資質にもとづいて、よく吟味し、プロフェッショナルなリクルーターと一緒に転職活動を進めるようにしましょう。

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