ストリートドッグA、B、Cが突然襲ってきた。
4月17日。フリーポート3日目。今朝も、朝日を写真に収めようと近くの砂浜へ。
今回はKelvinがいないので一人で向かう。家を出るときに、絶対にこれ持って行けと、1メートルの棒を持っていくことを強く勧められる。
なんでやねん?と訝しむも、絶対に持って行けと譲らないので、わかったと受け取る。
後にこの棒が、俺の命を文字通り救う。
Venessaの実家から浜までは歩いて10分ほど。家の間隔も広いが、朝なのでさらに人気が少ない。道の脇には空き家もチラホラ。
とある空き家の前を通った時に、ストリートドッグが5匹ほどたむろしているのが目に入る。嫌な予感。足早に前を去ろうとするが、そのうちの3匹が追ってきた。距離15メートルほどがあっという間に詰まる。
野犬に襲われるのは初めてで、これほどの恐怖なのかというのを知る。どこかの記事で野犬に襲われた時は、背を向けずに、目を合わせながら堂々とゆっくりと交代するべきと書いてあったのを思い出して、犬の方に向かって反転。
文字通り、襲ってきたら殺すぞ!と本気で殺気を込めて睨みつける。そのくらいじゃないと、本気で死ぬと思った。
にらみが効いたのか、多少はこちらと距離を取るようになってきたものの、1列に並んだ3匹のストリートドッグは殺る気マンマン。
というか、噛み付こうとしてきた。マジでこえ〜!
と、ここで、棒を持っていたことに気付く。この時のためだったか。
棒を横に薙ぐ。だめだ、薙いだ後に隙が大きすぎて危険。
刺突はどうか。これだ!
呼吸を整えて、ボクシングをやってたときのことを思い出し、ニュートラルなスタンスを取る。重心のバランスが悪いと、次の動きまでに隙ができるので、ボクシングではパンチを打った後も、打つ前と同じ体制・スタンスになるようにステップをふむ。
襲ってくるストリートドッグたちを正中に構えて、襲ってきたやつを、殺すつもりでついていく。
マジで殺り合うつもりはないのか、攻撃は見せかけだけ。1メートルの棒が届くか届かないかの距離でギリギリの威嚇を繰り返してくる。
一度に向き合えるのは、3匹が限界。空き家の残りの犬たちが襲ってきたら多分殺られるから、後退をしないと。
冷静に考え、襲ってくる犬たちを棒で威嚇しながら、ジリジリと交代。
20〜30メートルほどだろうか、空き家が見えなくなってきたところで、ストリートドッグが逃げていった。
助かった!!!!
これがストリートドッグ襲撃時間のあらましです。
ちなみに、家に戻って、犬が襲ってきて殺されそうになったんだよ!といったら、「それは危なかったね。2年前にあそこで警官が噛み殺されてるんだよね」
ヽ(´o`;マジか!!!笑
死なないで良かった。狂犬病とかも持ってそうだし、棒をもってなかったらどうなっていたことかわからん。
ちなみに、襲われた場所は、観光客は絶対に行かないような場所なので、まず普通は心配することはないと思います。観光地の近くでストリートドッグをみかけても、それは人間からご飯のおこぼれを期待しているテイムドドッグなので、ほとんど心配する必要はないです。
怖かったけど、なかなかいい経験だった!
あ、カバーの写真は、ストリートドッグ上がりの、Venessaの実家の守り犬です。下の写真は、同じくストリートドッグ上がりの、隣の家の守り犬。知らん人には基本態度がヤンキー。