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2020.09.28 Mon
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時間は存在しない。量子重力理論を学べば引き寄せができるようになるかも②

時間は存在しない。量子論を学べば引き寄せができるようになるかも の続き。
量子重力理論では、時間も空間も存在しないということ話した。

今回の記事では、量子重力理論について詳細を話していく。

量子重力理論

この理論は、相対性理論と量子力学の矛盾を綺麗に解決する理論だと言われている。

世界は共変的量子場という変数のみから成り立っているという考え方だ。

量子重力理論について紹介していく。

時空間は存在しない

量子重力理論では、

時空間は存在しない。
私たちの世界では、空間と物質の量子が絶えず相互作用しあっている。
その過程だけが存在する。

私たちの肉体も、ちっちゃい粒の相互作用だけで成り立っている。

と、されている。めっちゃシンプル!

空間は量子

量子重力理論の中では、時空間は量子で埋め尽くされていると考える。

空間に量子があるのではなくて、量子そのものが空間である。

例えで言うと、部屋という空間の中を量子が埋め尽くしているのではなくて、量子そのものが部屋という空間を作り出しているということだ。

些細な違いに思えるかもしれないが、大きな違いである。そして重要。

真空を考えればわかりやすい。従来の物理学では真空には何も存在していないとされているが、量子重力論に基けば、真空は空間粒子によって構成されている。真空に何も存在しない、は誤りとなる。

時間の正体は、量子の変化の状態

そして時間の定義も変わる。

時間は存在しない。量子論を学べば引き寄せができるようになるかも でも話したが、人類は時間が存在すると証明できていない。

なぜならそもそも時間は存在しないからだ。

われわれは感覚的に、時間が経って物(空間量子)が変化していると考えている。しかし、量子重力論にもとづけば、空間量子が共変的に変化する状態自体を強いて言えば時間と呼ぶ、というのが正しい認識となる。

量子重力論の生みの親

量子が時空間を作り出しているという考えを生み出したのは、ホイラーとドウィットである。

20世紀初頭、ちょうどアインシュタインが相対性理論を考えていた頃、そしてシュレディンガーが量子力学のシュレディンガー方程式を考えていた頃の話である。

相対性理論vs量子力学の論争が勃発していた当時としては、量子論派の一派に過ぎなかったのかもしれないが、彼らが作った、時間を変数に含まないホイラー・ドウィット方程式が量子重力論の基礎となっている。

ホイーラー・ドウィット方程式

この式には欠陥が含まれていると指摘されているが、後々の物理学者たちが昇華させて、量子重力理論を汲み上げるきっかけとなった。現在では、超紐理論として研究が進められているが、いまだに未完成の理論ではある。

量子重力理論の中で語られる時空間量子の正体のイメージは下のようなイメージである。

空間量子の正体

この空間量子がたくさん集まって、お互いに共変的に作用しあって、我々が目にするマクロの世界になっている。

プランク長さとは、プランクさんが考えた、ブラックホールに吸い込まれない最小粒子の単位である。10のマイナス33乗という小ささなので人間には観測はできない。

この量子には、スペクトラム変数という変数が内包されている。
スペクトラム変数とは、周辺の量子の状態に応じて、自身の状態を決定するという変数である。

対応する量子の状態がAとなったときに、自身はBとなることを自動決定する。その伝達速度は光の速さを超えるというものだ。

南米で蝶々が舞ったら、北米でハリケーンが起きるというバタフライエフェクトを肯定するのがスペクトラム変数である。マクロの世界だと実際にこれが起こるとされている。

世界を作るのは共変的量子場のみ

量子重力理論は、相対性理論と量子力学の矛盾を解決できるという話をした。

相対性理論では、物事は全て因果律で語られる。つまり、何かが始まったら、途中で確率的に変わらずに最後に至る。雑な例だが、ボールを投げたら、投げた時点で着地点が計算できるし、結果は変わらない。

一方で量子論には、不確定原理とか確率といった概念が強く存在している。ボールを投げても、途中に何かが必ず確率的に作用してくるので、着地地点はわからない。

量子重力理論の中では、世界を作るのは共変的量子場のみとされているので、相対性理論と量子力学の矛盾が綺麗に解消できるというのだ。

共変的というのは、バタフライエフェクトの例で話したように、量子自身が周辺の量子の状態に応じて変化する性質のことを差している。

そして、時間も、空間も、粒子も、量子場も、すべてが時空間量子というひとつの単位をもとに語ることができる。この考えに基づくとあら不思議、相対性理論も量子力学も、どちらも間違っていないよねということになる。

量子重力理論で変わる世界

量子重力理論を前提にすると、今まで当たり前だと思ってきた常識がガラッと変化する。

人間の正体

人間は一見ソリッドのように見える。触れるし、寝て起きても体の形が変わらないという意味で。

しかし、量子重力理論においては、人間は実は量子が確率的平均的に、たまたま収束しているに過ぎない、ということになる。

人間=量子が確率的平均的に収束している

めっちゃおもしろーい。

自分の体って触れるからソリッドな気がするけど、ミクロの世界で見ると量子が確率的に平均的に収束して体という輪郭を維持しているに過ぎない。

体という形に収束し続けるという理由は、何かしらのスペクトラム変数が関係しているのだろう。

ビックバン

一般相対性理論で語られているビックバン。

宇宙は非常に高温高密度の状態から始まり、それが大きく膨張することによって低温低密度になっていったとする膨張宇宙論における、宇宙開始時の爆発的膨張のことをビックバンと呼ぶ。理論的には138億年前に起こったと計算されている。

宇宙が広がり続けているという膨張宇宙論は、遠くにある星の光の波長から計算することができる。そして、宇宙を膨張させているエネルギーや物質の正体が分からないことからそれらをダークエネルギーやダークマターと呼んでいる。そして、今人類が把握している物質は4%程度なのでは?とされている所以である。

つまりビックバンは誰しもが一度は聞いたことがある理論だけど、なんで膨張してるのかが分からないというのが人類の正直な本音なのである。

量子重力理論に基づくと、それは量子の反発から発生していると解釈できる。

つまり、10のマイナス33乗のプランク長の量子が、さらにさらに圧縮されて、もう圧縮しきれないという閾値で反発のスペクトラム変数に変わり、膨張へと変化して、それが今も続いているのがビックバンである。

いや正確にいうなら、ビックバウンスである。(バウンス=弾む)

ブラックホール

相対性理論では、極めて高密度で、強い重力のために物質だけでなく光さえ脱出することができない天体である。いや点である。

光速度以上の速度がないとブラックホールからは出てこない。

ブラックホールの中に入るのだとしたら、ブラックホールの中に入ると時間がほぼ止まる。ブラックホールの外から中にいる人を観測すると、止まっているように見える。逆に、ブラックホールの中から、外にいる人を見ると、光速で動いているように見える。

インターステラーで語られていた、ミラーの星は強い重力であるブラックホールの近くにあるので、1時間滞在するごとに地球での7年に相当する時が過ぎる。
というのは、相対性理論に基づいたよく考えられた設定である。

量子重力理論で考えると、ブラックホールの正体も少し変わってくる。

ブラックホールでは量子の反発する力が働く。ビックバウンスと同じ理論である。

究極に密になった量子は、ある閾値で反発の作用になり、爆発する。

もしかしたら、我々が観測しているブラックホールには、今現在ビックバウンスを起こしている途中のものがあるかもしれない。

しかし、ブラックホールのなかで超速の爆発が起こっていたとしても、ブラックホールの外から見れば、止まっているように見えるだけ。つまり何の変化も観測できないのである。

何十億年後とかにビックバウンスとなって観測できる可能性はあるが、少なくとも人類の時間軸では何も観測できない。

ただ、時より宇宙から発せられる謎の電波バーストは、現在進行形でビックバウンスが起こっている証拠であるとも言われている。

まとめ

我々が教えられ、信じてきたニュートン力学も、相対性理論も実は欠陥が多い。もちろんそれらの理論によって技術が進歩してきたという実績はあるけれども、世界を正しく語ることはできていない。

相対性理論と対を成す量子論もイマイチ不十分な点が多い中で、近年では量子重力理論というものが着目されるようになってきた。

この量子重力理論に基づくと、時間とか、空間とか、われわれが当たり前だと思ってきた常識がガラッと変わる。

引き寄せがうまくできない理由のトップ3である「常識で頭がカチカチになっている状態」をこの量子重力理論の話で少しでも壊れたのなら嬉しい。

そして、引き寄せの原理をもう少しロジカルに語るのであれば、量子脳理論を引用するのが良さそうなのだが、膨大な情報量になるので今回はここまで。

あとがき

完全に私個人の解釈なのだが、量子重力理論に基づいて、神と呼ばれる存在について考察してみた。

はじめに断っておくが、私は無宗教であるし、聖書で語られるような神は信じていない。

ただ、これまで目に見えない存在を感じることは多々あるので、そういう存在の一つが神と呼ばれる物なのかもねという感覚を持っている。

さて、ブラックホールの話に戻るのだが、ブラックホールとは、極めて高密度で、プランク長の量子でさえも反発に作用するほどに”詰まっている”状態になる。

2015年には、太陽の120億倍の質量をもつといわれるブラックホールが発見されている。天文学的数字すぎてようわからん笑

そこに存在する情報量ってえげつないよね?

ここでいう情報量とは、量子の数人類が知らないスペクトラム変数である。

そして、もしそこに生命と呼ばれるものが存在するのだとしたら?

人類はまだ生命の定義ができていない。その超絶圧縮された時空間量子に存在する何かが生命たりえることだってあり得る。

その存在の正体は双極性を持つ量子だから、時空間を超えて、地球という星で起こっている事象も観測したり、作用することもできるかもしれない。地球という低い次元、低い量子密度においてできることは限られているかもしれないけど。

もしかしたら、それらが神と呼ばれる物なのかもしれないと思った。

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